2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人外教室の人間嫌い教師(2) ヒトマ先生、私たちの希望を見つけてくれますか……?

人外教室の人間嫌い教師2 ヒトマ先生、私たちの希望を見つけてくれますか……?作者:来栖 夏芽KADOKAWAAmazonシリーズ第二弾。 新入生を迎えたヒトマが担当する上級生クラス。 1巻同様、一癖ある人外少女たちの物語としては安定した出来。 ただヒトマの関わりが…

ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里

ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里 (角川ホラー文庫)作者:櫛木 理宇KADOKAWAAmazon今回は長編エピソード。 日本神話が絡んだり、それぞれの視点の人物や関係性が複雑で読みにくさを感じた。 オカルトテイストで、森司とこよみの関係は特に描かれず次…

義妹生活(6)

義妹生活6 (MF文庫J)作者:三河 ごーすとKADOKAWAAmazon互いの誕生日、クリスマス、帰省、年越しとイベント盛り沢山な割には静かな展開。 それがこのシリーズなんだけど。 確実に2人の距離は近づき、信頼感は増している。 次の季節も楽しみ。 C(☆☆☆☆)

学生結婚した相手は不器用カワイイ遊牧民族の姫でした

学生結婚した相手は不器用カワイイ遊牧民族の姫でした (オーバーラップ文庫)作者:どぜう丸オーバーラップAmazon遊牧民族のお姫様との高校生ながらの新婚生活。 カレムスタンの設定やメイユエとの徐々に打ち解けて行く共同生活の描写は丁寧で良かったが 冥婚…

夕暮れ密室

夕暮れ密室 (角川文庫)作者:村崎 友KADOKAWAAmazonバレー部マネージャーで憧れの的である森下栞の死の謎。 思春期の高校生たちの人間ドラマ、青春小説としては読み応えがあったが ミステリとして見ると蓋然性や曖昧さが気になった。 何より警察の動きが全く…

ぼくらに嘘がひとつだけ

ぼくらに嘘がひとつだけ作者:綾崎 隼文藝春秋Amazon2人の女流棋士とその息子たちの物語。 血筋と環境、そして出生時の取り違い。 ドラマチックな展開に作者らしく一筋縄ではいかない目まぐるしい終盤のストーリー。 どこか悲しくなってしまう話だったな。 睦…

珈琲店タレーランの事件簿(8) 願いを叶えるマキアート

珈琲店タレーランの事件簿 8 願いを叶えるマキアート (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)作者:岡崎 琢磨宝島社Amazon久々のシリーズ長編。 どうもモヤッとする読み心地。 この叙述トリックはあまり好きなやり方ではないなあ。 いいように感情を弄ばれた…

僕が君の名前を呼ぶから

僕が君の名前を呼ぶから (ハヤカワ文庫JA JAオ 12-5)作者:乙野 四方字早川書房Amazon栞を主人公にした前二作のスピンオフ作品。 前作を読んでいた方が確実に楽しめるし、栞にとっての幸せなルート分岐。 D(☆☆☆+)

最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室

最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室 (ガガガ文庫 ガよ 2-1)作者:吉野 憂小学館Amazonマウンティングバトルで階級が決まる学園。 上級階級の集まる中、一般人の零は突然恋人関係を迫る千里とともに学園を成り上がれるか。 マウンティングバトル…

琥珀の秋、0秒の旅

琥珀の秋、0秒の旅 (ガガガ文庫 ガは 7-5)作者:八目 迷小学館Amazon修学旅行先で突然見舞われる時間停止現象。 地元の少女あきらとともに東京への長い旅が始まる。 暗い事情を抱えた2人の心情描写や旅を経ての距離感の描き方は良かったが どうしても曖昧な時…

入れ子細工の夜

入れ子細工の夜作者:阿津川 辰海光文社Amazonノンシリーズ短編集第二弾。 前作はシンプルで面白かったが、若干捻り過ぎな印象か。 と言っても『2021年度入試という題の推理小説』の試みや 『六人の激昂するマスクマン』のノリは面白かった。 D(☆☆☆+)

夏に祈りを ただし、無音に限り

夏に祈りを: ただし、無音に限り (ミステリ・フロンティア 111)作者:織守 きょうや東京創元社Amazon霊の記憶が見える探偵、天野春近シリーズ。 家庭教師の生徒楓とともに様子のおかしい保育園児を調べることに。 怪しい園児の親子と事故で亡くなった子供の霊…

楽園ノイズ(5)

楽園ノイズ5 (電撃文庫)作者:杉井 光KADOKAWAAmazonホワイトデー、そして卒業。 女装パートがあって、それぞれのヒロインとの見せ場があって、ラストは綺麗に締める。 完璧な構成だな。 ハーレム貫いて欲しい。 C(☆☆☆☆)

この△ラブコメは幸せになる義務がある。(2)

この△ラブコメは幸せになる義務がある。2 (電撃文庫)作者:榛名 千紘KADOKAWAAmazonドロドロしない三角関係。今回は麗良の出る生徒会長選挙編。 タイプの違うダブルヒロイン凛華と麗良のどちらもかわいく、ラストはまさかの急展開。 ちょっと展開が固いかなと…

エロマンガ先生(13) エロマンガフェスティバル

エロマンガ先生(13) エロマンガフェスティバル (電撃文庫)作者:伏見 つかさKADOKAWAAmazon完結巻、と言ってもほぼエピローグのような内容。 マサムネと紗霧の関係はもう完成していて、エルフやムラマサの出番が少なめで残念。 無難な締め。 D(☆☆☆+)

腹を割ったら血が出るだけさ

腹を割ったら血が出るだけさ作者:住野 よる双葉社Amazon本心を隠し、小説と照らし合わせながら生きる茜寧を中心とした青春群像劇。 茜寧の話は共感こそしづらいものの響くものがあった。 アイドル樹里亜やあいの章はもっと突っ込んだものが欲しかったかな。 …

S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。

S級学園の自称「普通」、可愛すぎる彼女たちにグイグイ来られてバレバレです。 (講談社ラノベ文庫)作者:裕時 悠示講談社Amazon幼馴染で学園を牛耳るお嬢様瑠亜と決別し、普通を目指そうとする和真。 普通になり切れない和真にベタ惚れなヒロインが(瑠亜以外…

神薙虚無最後の事件

神薙虚無最後の事件作者:紺野 天龍講談社Amazon謎を残したまま完結したノンフィクションミステリシリーズ最終巻『神凪虚無最後の事件』の真相とは。 キャラの濃い登場人物たちが作中作に挑む展開。作中作が若干読みにくいが 得意の多重解決で魅せる真相は見…

朝比奈さんの弁当食べたい

朝比奈さんの弁当食べたい 1 (HJ文庫)作者:羊思尚生ホビージャパンAmazon弁当を通じたラブコメっぽいタイトルながらコメディ要素は全くない青春小説。 暗く歪んだ登場人物たちの背景。 最後に明るさが垣間見れたのは良かったが あとがきにある「大事なことは…

俺の前では乙女で可愛い姫宮さん

俺の前では乙女で可愛い姫宮さん (Jノベルライト文庫)作者:雨音 恵実業之日本社Amazonクール系だと思われていたクラスメイトにかわいく言い寄られるギャップ萌え系ラブコメ。 まず何と言ってもグイグイ来る奏が最高にかわいい。 満更でもない唯斗との恋人未…

アルファベット荘事件

アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5)作者:北山 猛邦東京創元社Amazonアルファベットのオブジェが集まるアルファベット荘で起こる連続殺人。 創生の箱と呼ばれる呪いの箱を使った不可能犯罪とクローズドサークルなど 全体的にレトロな雰囲気ながら…

遺産相続を放棄します

遺産相続を放棄します (角川文庫)作者:木元 哉多KADOKAWAAmazon落ちぶれた富豪一族の遺産相続にまつわる殺人事件の真相とは。 閻魔堂シリーズもそうだけど、人間ドラマや人物描写が抜群に巧い。 特に俊彦景子夫婦の描き方は感情移入してしまう。 景子を応援…

おわかれはモーツァルト

おわかれはモーツァルト作者:中山 七里宝島社Amazon岬洋介シリーズ、と言っても出番はわずか。 盲目のピアニスト榊場への恐喝まがいの記事を書こうとするフリーライターの殺人事件。 疑われた榊場のもとへ洋介が駆けつける。 洋介登場後の終盤が盛り上がり切…