コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎

ミステリ好きが集まるカフェで繰り広げられる推理ディスカッション。
一編が読みやすくよく出来たパズラー。
個人的にはもっとキャラが濃い方が好きかな。
D

わたし、二番目の彼女でいいから。(5)

作風変えて大学生モラトリアム小説になったのかと思ったらそんなことはなかった。
世界狭すぎないか。
ほんとこの物語は全く予測がつかない。
浜波はこのシリーズに必須だと再確認。
C

君の地球が平らになりますように

恋愛の甘い面だけでなく、しっかりと裏の面、負の部分を描く恋愛短編集。
決して後味のいい話ではないけど読ませる力がある。
アイドルの話は前作と繋がりがあって面白かったし、ホストの話はなかなかのインパクト。
C

豪球復活

突如失踪した球界のエース矢神は完全に投げ方を忘れてしまっていた。
過去の事件と記憶に振り回されながらも矢神の豪速球は復活するのか。
野球エンタメとミステリを融合させた一人のカリスマ投手の物語。
人間ドラマとしても読み応えがあり、ラストはしっかり感動が待っている。
C

高島太一を殺したい五人

殺意を持って偶然集まった5人が、昏倒していた対象者を前に推理するシチュエーションミステリ。
作者得意のディスカッションは面白いが、もう少し過去の事件や人となりの詳細を知りたかった。
E

悲鳴だけ聞こえない

弁護士事務所にもたらされる依頼を描くシリーズ第三弾。
総じてラストがうまくまとまっていて弁護士お仕事小説としてよく出来ている。
木村の頑張りと意外性の光る『上代礼司は鈴の音を胸に抱く』がベストかな。
D